TOEICで700点を取得したいとお考えになっているあなたへ。
TOEICの700点というのは、社内の国際部門への配属や海外に事業を展開している企業への転職の基準となるスコアと言われています。
つまり、ある程度の英語力があると認められ、グローバルに仕事をする可能性も視野に入ってくる点数と考えることができるでしょう。
したがって、今後、国際的に活躍したいと考えているならば、TOEICの700点は何としてもクリアしておきたいところです。
そこでこちらの記事では、TOEICで700点を取得するための戦略と有効な勉強法について、お話していくことにしましょう。
TOEICの700点のレベルとはどのくらいのものなのか?
まず、あなたが目標としているTOEIC700点の英語レベルというのは、どのくらいのものなのでしょうか。
出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2021
こちらのグラフは、2020年度のTOEICの「IPテスト」の平均点を示したものです。
「IPテスト」は、比較的強制的に受験させられている方が多いため、ある程度学習をして臨んでいる人が多いTOEICの「公開テスト」よりも実態を反映していると考えられます。
こちらを見ると、社会人全体の平均点は522点ということがわかります。
つまり、一般的な社会人の英語レベルは、目指している700点よりも、200点弱ほど低いということになります。
出典:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
続いて、こちらは、TOEICでスコアを上げるために、どのくらいの勉強時間が必要なのかを調べた研究結果です。
こちらでは、550点の人が750点を取るためには、450時間の学習時間が必要ということが示されています。
若干の点数の違いはありますが、先程の例の500点強から700点にスコアアップするのとおおよそ同じくらいと考えて良いでしょう。
そして、これを単純に計算してみると、450時間を6カ月で達成するには、1日あたり2.5時間の学習時間が必要ということになります。
つまり、TOEICの700点というのは、
一般的な社会人が、1日2.5時間の勉強を6カ月行うことで到達できるレベル
ということが言えます。
このようにして見ると、TOEICで700点を取得することは、現実的には決して不可能なことではありません。ですが、相応の努力と困難を伴うということも、お分かりいただけるでしょう。
TOEICで700点を取るための戦略とは?
TOEICで700点を取るための具体的な勉強法のお話をする前に、TOEICで700点を取得するための戦略について、お話したいと思います。
基礎を疎かにしない
TOEICで700点を目標とするレベルでは、英語の基礎的な知識が漏れていることがあります。
このような基礎的な部分をしっかりと押さえていきましょう。
具体的には、単語と文法です。
単語については、簡単と思われるものでも、見てわかるだけでなく、音声を聞いてもわかるかどうか確認していきましょう。
また、単語を見たり聞いたりしてから、2~3秒考えて意味が出てくるようでは、特にリスニングでは役に立ちません。
簡単と思われる単語ほど、即座にに意味が思い浮かぶようにしましょう。
文法については、中学レベルのものに抜けている部分がないかチェックしましょう。
そのためには、中学レベルの薄めの文法の参考書を、1冊おさらいするのがおすすめです。
質の高い勉強をする
勉強するとなると、とかくたくさんの問題を解くことをしがちになります。
もちろんある程度の問題数をこなすことも必要なのですが、700点を目指すレベルの英語力ならば、それよりも質の高い勉強を優先するべきです。
ここで言う「質の高い勉強とは何か?」ということですが、これは同じ問題を繰り返し行い、深くまで理解するような勉強をすることです。
例えば、
- 文法問題であれば、ただ正答するだけではなく、ほかの人に説明できるようになるレベルまで理解する
- リスニングであれば、一語一句まで聞き取り、かつ意味も理解できるくらいまで、同じ音声を何度も繰り返し聞いてトレーニングをする
などということです。
なので、
- 模試ならば、公式問題集2冊程度
- 文法ならば、2冊くらいの問題集
を徹底的にやり込み、余裕があれば次へ、というくらいの気持ちで取り組むのが良いでしょう。
毎日ある程度の時間勉強する
先程お話しましたが、平均的な社会人が700点を取得するには、1日2.5時間の勉強を6カ月行わなければなりません。
このように、700点を目指すには、毎日ある程度の時間勉強することが必要です。
1日に2.5時間ということは、1週間では17.5時間勉強しなければならないことになります。
ですが、その際に「2日間の休日でまとめて9時間くらいずつ勉強する」というのは、おすすめできません。
語学学習においては、「毎日学習する」ことが効果的だからです。
また、毎日やるとは言っても、10分しか勉強しないのでは、効果は上がりません。
勉強の質を深めるためにも、毎日2時間以上の勉強時間は確保するようにしたいところです。
ただし、毎日2時間以上の勉強する場合には、
- 1日の時間の使い方を見直さなければならない
- 毎日勉強を継続する精神力が必要である
など、かなりの負担となることも出てくることと思います。
したがって、700点を取得するには、相応の覚悟を持って取り組むことが必要になってくるでしょう。
全体の4分の1の問題は間違っても良い
700点を取得しようとした場合、パート毎には、
- Part1…5問/6問
- Part2…20問/25問
- Part3…27問/39問
- Part4…20問/30問
- Part5…21問/30問
- Part6…12問/16問
- Part7…38問/54問
くらいの正答数が目安になってきます。
ただ、これを単純に合計すると、約72%の正答率です。
ということは、少し余裕を見て、75%くらいの正答率ならば700点を取得できると考えることができるでしょう。
逆に言えば、およそ4分の1の問題は間違っても良いということになります。
ですから、実際のテストにおいては、「4分の1くらいの難しい問題が解けなくても仕方ない」という精神的な余裕を持って臨むのが良いと思います。
一方で、普段の勉強においては、いかに正解できる問題を増やしていくかということが、課題となってくるでしょう。
TOEICの実際のテストにおける戦略
TOEICで700点を目指すには、基本的には英語力自体の向上を図ることが最優先です。
しかし、TOEICの実際のテストにおける戦略的な部分についても、考えておいたほうが良いでしょう。
代表的なものとしては、
- Part3・4の設問文の先読み
- リーディングの時間配分
が挙げられます。
Part3・4の設問文の先読みができるようになると、問題文の内容を理解しやすくなります。
また、リーディングでは、Part7に時間を残すために、
- Part5は10分以下
- Part6は8分以下
で解けるような時間配分が理想的です。
こういったことが実際のテストの場面でも実践できるように、普段から意識して勉強するようにしましょう。
TOEICで700点を取得するための有効な勉強法とは?
単語
単語については、先程もお話しましたが、まずは基礎的な単語の確認をするようにしましょう。
そのうえで、TOEIC用の単語帳を用意して勉強していきます。
大学受験などで使った単語帳を使いたいという人もいますが、TOEIC特有の単語や意味があるので、TOEIC向けの単語帳で勉強したほうが、はるかに効果が高いです。
また、単語帳は、基本的には1冊を徹底的にやり込むようにするのをおすすめします。
文法
文法も、まずは基礎的な文法事項が抜けていないか、確認しましょう。
そのためには、中学英語をおさらいすることがおすすめです。
そのうえで、TOEIC向けの文法を学習していくことになります。
その際には、特にPart5で時間をかけずに解けるようにしていくことも、意識するようにしましょう。
ディクテーション
リスニングの勉強法としては、まずディクテーションをおすすめします。
ディクテーションをすると、聞き取れていない部分が明確になりますので、苦手な部分を意識して勉強することができます。
また、聞き取れない音があったときに、文法的な知識を使って補う力をつけることができ、文法学習にも効果があります。
オーバーラッピング
続いてのリスニングの勉強法として、シャドーイングを挙げておきたいと思います。
シャドーイングは、基本的には音声だけを聞きながら、その後を追いかけるようにして発話していきます。
ですが、シャドーイングをするのは、最初は難しいと思いますので、
- スクリプトを見ながらのシャドーイング
- 音声に声を合わせて読んでいくオーバーラッピング
から始めていくのも良いでしょう。
精読
リーディングの勉強法としては、まずはしっかり精読をしていきましょう。
主語・動詞・目的語・補語・修飾語といった文の要素を掴み、文の構造をきちんと把握していきます。
TOEICはスピードが求められるため、つい速読に注目しがちになり、読み飛ばしてしまったりして、結果として意味がわからない、ということになりかねません。
しかし、この精読をすることによって読み飛ばすことを防ぎ、意味をしっかり取れるようになります。
速読については、次にお話する音読で鍛えていきましょう。
音読
音読は、リーディングだけでなく、リスニングにおいても、非常に有効な勉強法です。
音読をする際には、頭から順に読んでいかないといけなくなるため、自然と英語の語順に慣れていきます。
結果として、文を速く読めるようになったり、音声を聞いた際に理解しやすくなります。
なお、発音などが正確にはできない場合は、
- しっかり音声を聞いてから同じように発話するリピーティング
- 音声に合わせて発話するオーバーラッピング
も取り入れていくといいでしょう。
なので、もしリーディング教材だとしても、音声付きのものを選ぶほうが好ましいです。
TOEICで点数を取るには、結局は英語力自体の向上を図るのがベストであり、テクニックなどを使った近道などはありません。
地道に努力することが必要ですが、続けていけば必ず成果が上がりますので、根気強く頑張っていきましょう。
TOEICで700点を取得するために最もおすすめのサービスは?
独学で700点を取得することはできるのか?
TOEICの勉強をする際には、おそらくまずは独学で勉強することをお考えになるのではないでしょうか。
確かに、独学でも700点を取得することは可能ではあります。
ですが、使う教材を間違えたり正しい方法で学習できていないと、なかなか達成できなかったり遠回りをしてしまうことにつながります。
また、一番の課題となるのが、「毎日勉強を続けていくことができるのか?」ということです。
しかし、ひとりで毎日勉強を続けていくことは非常に辛いため、挫折してしまいかねません。
ですので、700点を目指すレベルの場合には、最初から独学で勉強するのはおすすめしません。
「では、どうしたら良いのか?」ということになりますが、私が最もおすすめするのは、
スタディサプリTOEICパーソナルコーチプラン
を受講することです。
私も、このスタディサプリTOEICパーソナルコーチプランを実際に受講して、TOEICのスコアを700点台に乗せることができました。
なぜスタディサプリTOEICパーソナルコーチプランをおすすめするのか?
TOEICで700点を取得するために必要なコンテンツがすべて揃っている
TOEICで700点を目指すレベルですと、まずは「どの教材を使えば良いのか?」というところで悩むことになるでしょう。
その点において、スタディサプリTOEICパーソナルコーチプランでは、700点を取得するのに必要なコンテンツがすべて用意されています。
スタディサプリTOEICパーソナルコーチプランでは、スタディサプリTOEICのすべてを利用することができます。
スタディサプリTOEICには、
- 基礎~TOEIC用の単語
- 基礎~TOEIC用の文法
- パート別対策
- 模試
といったコンテンツがすべて用意されています。
また、それぞれのコンテンツには、
- ディクテーション
- シャドーイング
- 音読
のトレーニングが容易にできるような機能がついています。
スタディサプリTOEICのコンテンツについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
加えて、スタディサプリTOEICパーソナルコーチプランには、学習するのに欠かせないテキストも用意されています。
したがって、教材選びに迷うようなことはありません。
つまり、ほかに教材を用意する必要はないということですね。
コーチの存在によって毎日勉強を続けることができる
TOEICの勉強をするうえで、最も大きな課題が毎日勉強を続けるモチベーションの維持です。
3カ月や半年の間、ひとりで勉強していくことは非常に辛く、挫折してしまう可能性も高くなるでしょう。
その点で、スタディサプリTOEICパーソナルコーチプランでは、専属のコーチがついていますので、孤独にならずモチベーションの維持を図ることができます。
スタディサプリTOEICパーソナルコーチプランでは、毎日学習の報告をして、それに対してコーチからの返信があります。
このやり取りのなかで、困っていることや不安に感じていることを解決することができます。
以下の返信は、私が「リスニングのトレーニングを続けていても、なかなか成果が見えない」という、半分愚痴のようなことを報告した際のものです。
このように、コーチからは「大丈夫ですから、頑張りましょう!」という励ましの言葉を幾度となくもらい、それに助けられて、勉強を続けることができました。
コーチの存在がなかったら、途中で諦めてしまっていたことは、想像に難くありません。
そのほかにも、
- 学習の進捗や理解度に応じた学習プランの作成
- 具体的な勉強法のアドバイス
- 勉強していてわからない部分の解説
などコーチはTOEICの勉強に集中できるようにさまざまなサポートをしてくれます。
ですから、あなたは安心して勉強のことだけを考えて勉強を続けることができます。
先ほどお話したように、私もスタディサプリTOEICのパーソナルコーチプランを受講したことで、3カ月間で500点台から700点台へとスコアをアップさせることができました。
それには、専属コーチの存在がなければ不可能だったと思います。
あなたも、TOEICで700点を確実に取得したいならば、
ぜひスタディサプリTOEICのパーソナルコーチプランの受講をおすすめしたい
と思います。