こんにちは。
当サイト管理人のゆうまです。
スタディサプリTOEICについて、ネットを見ていると、「成績が上がった!」などのポジティブな声が非常に多いように感じます。
管理人自身、スタディサプリTOEICを利用してTOEICのスコアを大きく上げることができましたので、これらの声には、大いに賛同します。
ですが、なかには、スタディサプリTOEICに対して、「効果がない」などというネガティブな意見をおっしゃる方も見受けられます。
そこでこちらでは、スタディサプリTOEICを使っても効果がない原因とスタディサプリTOEICを使う際の注意点ついて解説していきたいと思います。
スタディサプリTOEICを使っても効果がない原因は?
TOEICの勉強をするにあたっての覚悟が足りない
最初に、TOEICの勉強をするにあたっての覚悟が足りないということが挙げられます。
まず、TOEICでスコアを上げるのは、それほど簡単ではないことを認識するべきです。
TOEICでスコアを上げるには、それなりの努力が必要になりますし、何かを犠牲にして取り組まなければいけないようなケースも出てくると思われます。
こういったことを受け入れて、TOEICの勉強をする覚悟を持っていなければ、スタディサプリTOEICだけでなく、どのような教材を使ったところで、効果は出ないでしょう。
スタディサプリTOEICに課金しただけで効果が上がることはないのは、当然のことです。
スタディサプリTOEICを使って勉強しなければならず、その勉強をするのは、ほかでもない自分です。
「スタディサプリTOEICが何かをしてくれる」という他責の思考ではなく、「スタディサプリTOEICを使って、何かを犠牲にしても勉強する」という自発的な意識が必要でしょう。
TOEICのスコアが簡単に上がるようだったら、皆さんこんなに苦労していないですよね。
勉強時間が足りていない
2つ目には、そもそも勉強時間が足りていないことが考えられます。
スタディサプリTOEICのホームページには、「1回3分から勉強できる!」と書いてありますが、これは「3分だけ勉強すればよい」ということではありません(笑)。
あくまでも「スキマ時間を活用できますよ!」ということを言っているだけで、実際にはこれらの時間を積み重ねたうえで、合計である程度の勉強時間が必要になります。
こちらの表は、TOEICでスコアを上げるのにどれだけの勉強時間が必要なのかを研究した結果です。
出典:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
これを見ると、100点スコアを上げるのに、200時間以上は必要であることがわかります。
200時間は毎日2時間ずつ勉強したとしても100日かかりますから、3カ月以上の期間がかかるということです。
なので、もし1日1時間しか勉強していないのであれば、さらに時間がかかることになりますので、なかなか成果は上がってこないのは、ある意味当然でしょう。
もう1つ、時間が足りないというよりは時間の使い方ということになりますが、勉強を休みの日にまとめてやると考えるケースもあるかもしれません。
ですが、これは英語を勉強するという観点で見ると、あまり良い方法ではありません。
まとめて勉強するよりも、毎日勉強をしていくほうが、英語力は伸びやすい傾向にあります。
これらのことから考えていくと、できれば毎日2時間以上の勉強時間は確保したいところです。
忙しく過ごしているならば、スキマ時間の活用が重要になってきます。
その点では、先ほどお話したように、スタディサプリTOEICは、スキマ時間にも勉強しやすくなっているツールです。
英語の基礎をおろそかにしている
次は、英語の基礎をおろそかにしているケースです。
早くTOEICのスコアを上げたいということで、いきなりTOEICのパート別の対策などの勉強を始めてしまうことがあるかもしれません。
もちろん、ある程度の英語力があるのならば、それでも構わないでしょう。
ですが、そこまでの英語力がない場合には、効率が悪くなったり、最悪そもそもまったく理解できない、といった状況に陥る可能性もあります。
特に、単語と文法の基礎が身についていないと、TOEIC学習のスタートラインにすら立てません。
TOEICの初級者から中級者ならば、まずはスタディサプリTOEICの「基礎講座」を使って、基礎を一から勉強したり、改めて基礎のおさらいをするようにしましょう。
スタディサプリTOEICの「基礎講座」のなかにある「基礎英文法」のコンテンツは秀逸です。
動画を使ったわかりやすい解説で、しっかりと英文法の基礎を身につけることができますよ!
音声を使ったトレーニングをしていない
続いては、音声を使ったトレーニングをしていないケースです。
スタディサプリTOEICには、Part5を除くすべての問題に、
- ディクテーション
- シャドーイング
- スピード音読(速音読)
といった音声を使ったトレーニングが簡単にできる機能があります。
ですが、
- 「早く先に進みたい…」
- 「トレーニングが面倒くさい…」
- 「声を出すのが恥ずかしい…」
などの理由で、飛ばしてしまうことがあるようです。
英語学習の基本的なやり方というのは、単語や文法の知識を身につけたうえで、さまざまなトレーニングをすることです。
最終的には、英語学習は、座学ではなくトレーニングということですね。
なので、こういったトレーニングをしなければ、英語力は上がっていきません。
逆に、こういったトレーニングの効果は絶大です。
これらを避けることなく、しっかりと1つ1つこなしていきましょう。
なお、音声を使ったトレーニングの機能は、リーディングにもついています。
リーディングに音声というのは違和感があるかもしれませんが、これが大いに効果があるんです。
騙されたと思って、やってみてください!
なお、ディクテーション機能とシャドーイング機能について、詳しくは以下のページをご参照ください。
新しい問題を解くだけで復習しない
新しい問題を解くだけで復習しないということも、よくある話です。
たくさんの問題を解く勉強方法もありますが、それはほとんどのことを理解していて、それらを確認するために問題をこなしているような上級者にのみ有効な方法です。
そうでなければ、新しい問題を多く解くよりも、1つの問題を深くまで理解できるようになるまで復習をするべきです。
また、間違った問題はもちろんのこと、正解した問題も復習することは大事です。
普段の勉強はテストではありませんので、「合っている」「間違っている」が重要なのではなく、理解することが重要だからです。
なので、問題文自体やすべての選択肢についての正解・不正解の理由が理解できるまで復習するようにしましょう。
先程もお話した、音声を使ったトレーニングも、しっかり行うようにしてくださいね。
好きなことしか勉強しない
また、好きなことしか勉強しないというケースもあるようです。
最初のうちは、好きなこと=得意なことですから、勉強するにつれてスコアも上がっていきますので、勉強をするモチベーションを保つ意味では、まったく悪いこととは言えません。
しかし、ずっとその勉強しかしていないと、必ずどこかの時点で成績が頭打ちになってしまいます。
今後もスコアを伸ばしていきたいのであれば、苦手な分野や嫌いな分野も、バランス良く勉強していく必要があります。
「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、やっぱり最終的にはバランスが大事です。
テストに慣れていない
最後に、テストに慣れていないということが挙げられます。
TOEICはテストですので、いくら英語力が高くても、点数を取るためにはテスト自体に慣れておく必要があります。
特にTOEICは、テンポやスピードが求められるなど、特徴を持ったテストでもあります。
ですので、少なくとも3~4つくらいの模試は、本番と同じように200問を2時間で解いておきたいところです。
そして、模試を解いていくなかで、時間配分や問題を解く順番など、自分のやりやすいかたちを作っていきましょう。
もちろん、模試の問題も、勉強の材料として活用しましょう。
スタディサプリTOEICで効果を出すために注意したい点とは?
とにかく毎日続ける
まずは、スタディサプリTOEICでの学習をとにかく毎日続けることです。
どうしても時間がないときは、単語の学習だけでも構いません。
あまり良いとは言えませんが、5分だけの学習になってしまってもやむを得ないでしょう。
それでも、どのようなかたちであっても良いので、必ずスタディサプリTOEICを開いて学習してください。
英語学習は、よく筋トレと同じと言われ、「1日休むと戻すのに3日かかる」という話もあります。
また、たった1日の休みかもしれませんが、小さい穴から堤防が決壊してしまうように、1日が2日になり、2日が3日になり…、と最終的にはTOEIC学習からフェードアウトしてしまうというのも、よく聞く話です。
スタディサプリTOEICの「学習記録」の欄に、「連続学習日数」というのがあるのも、そのためと思われます。
スタディサプリTOEICは、スマホが1台あればどこででも学習できることが、大きな利点の1つです。
このような便利なツールがせっかくあるのですから、毎日学習を継続することは難しくないはずですね。
管理人も、連続学習日数が途切れるのがイヤで、なんとか毎日学習を続けることができました。
毎日の学習をルーティン化する
次は、毎日の学習をルーティン化することです。
こちらは、注意点というよりは、コツと言ったほうが良いのかもしれません。
何かしらの行動する際には、始めるときが一番エネルギーを使います。
これを、ルーティン化することで、軽減させるわけです。
例えば、
- 通勤電車に乗ったら、文法の勉強をする
- 昼休みには、単語の勉強をする
- ○時になったら、読解の勉強をする
などのように、「○の条件が起きたら、△という行動をする」というのを決めてしまいます。
このようにしておけば、何も考えることなく行動に移ることができます。
また、「毎日同じことをやるようにする」というのも、ルーティン化する1つの手です。
これも例を出してみますが、
- 単語:20分
- 文法:30分
- リスニング:1時間10分
- 問題演習:10分
- ディクテーション:15分
- シャドーイング:45分
- リーディング:1時間
- 問題演習:10分
- …
などのように、毎日同じことをするようにします。
もし、日ごとに学習する内容を変えてしまうと、
- 「今日は、リスニングの日だから、やりたくないなぁ…」
などというように、日によってモチベーションが変わってしまうかもしれません。
そうすると、始動するのにエネルギーが必要になり、結果として毎日学習を続けることが苦痛になってきてしまいます。
ですが、毎日同じことをするようにしておけば、日によってのモチベーションの起伏がなくなりますし、やる内容も決まっています。
なので、余計なことを考えることなく、行動に移せるようになります。
TOEICの学習は毎日続けることが最も重要ですから、このようにルーティン化することで、毎日継続しやすくなる環境を作るようにすることをおすすめします。
スタディサプリTOEICは、スキマ時間に学習しやすいつくりになっていますので、ルーティン化するのに便利なツールだと思います。
正解したというだけで理解したつもりにならない
続いては、正解したというだけで理解したつもりにならないということを挙げたいと思います。
例えば、ある問題を解いて、正解したというだけで「この問題は理解した!」と考えて、
- 動画講義を観ない
- 解説をよく読まない
- ディクテーションやシャドーイングのトレーニングをしない
などということをしてしまわないように、ということです。
2周目以降のすでに学習した問題で、十分に理解しているものならば、もちろん改めて学習する必要はないでしょう。
しかし、初見の問題であれば、話は変わってきます。
正解した問題であっても、動画講義や解説から何か得るものがあるかもしれません。
実は知識としては勘違いしていたけれども、偶然にも問題には正解してしまっていた、ということもあり得るでしょう。
また、たまたま設問に関するところだけが、リスニングで聞き取れていたり、リーディングで読解できていただけで、ほかの部分では理解できていないところがあった可能性も十分考えられます。
さらには、不正解の選択肢がどうして不正解だったのか、というところまで分析すると、理解度がさらに1段階上がります。
このようなことから、ただ正解したというだけで理解したつもりにならず、すべての学習項目やトレーニングをきちんと行うべきでしょう。
あくまでも本番のテストのために学習しているのですから、ここでの正解・不正解が問題ではありません。
1つ1つの問題に対して、謙虚に丁寧に取り組むことが大事なのではないでしょうか。
1回の模試を徹底的にやり込む
次は、1回の模試を徹底的にやり込むことです。
スタディサプリTOEICでは、実戦問題集と実戦問題集NEXTで合わせて20回分の模試が用意されているので、数多く解きたくなってしまうかもしれません。
また、TOEICのスコアが高くなってくると、たくさん問題を解いて実戦的な力を身につけたいと思うようになる気持ちもわかります。
しかし、模試を解いて、答え合わせをして、すぐ次の模試を解いて…、というふうに、ただ問題を解いて正誤を確認しているだけでは、スコアは伸び悩むことが多いようです。
TOEICに関する書籍の著者として有名なヒロ前田氏は、1回の模試に対して、理解できない英文が1つもなくなるまで、3週間もの期間を目安として復習することを勧めています。
また、やはり多くの著書があり、「3週間で攻略 TOEIC L&Rテスト 900点!」の著者である大里秀介氏も、この本のなかで、1回の模試を丁寧に掘り下げて、3週間かけて復習していく学習法を提唱しています。
なお、両氏とも、復習の内容として、ディクテーションやシャドーイング、音読などを挙げています。
まさに、スタディサプリTOEICのトレーニングそのものですね。
スタディサプリTOEICには、模試がたくさんあるのにもったいない、と思うかもしれませんが、学習の効果という点を考えると、1回1回の模試にじっくり取り組むことをおすすめします。
ちなみに管理人は、1回の模試でPart3・4の問題が合わせて23セットあるので、これを毎日1つずつこなすことを基準にして、復習するようにしていました。
ですので、1回の模試の学習を終えるのに、大体1カ月くらいかかっていましたね。
教材はスタディサプリTOEICのみに絞る
最後に挙げておきたいのが、教材はスタディサプリTOEICのみに絞るということです。
スタディサプリTOEICを独学で進めていると、「この学習法で良いのだろうか?」などと不安になることもあると思います。
そして、そんなときに、「この教材が良いらしい」などという情報を耳にしたり、新刊の書籍が出ているのを見て「こっちのほうが勉強しやすそうだ」などと思ってしまい、さらに不安な気持ちになるのは、よくわかります。
しかし、そこでそのようなほかの教材に手を出してしまうのは、良くありません。
まさに、「二兎追う者は一兎も得ず」になってしまいます。
英語の学習の成果は、すぐに出るようなものではありませんので、焦ってはいけません。
すべては、スタディサプリTOEICのすべてを一通りやってみてからの話です。
そして、そのうえで満足できない部分があったら、そのときにはじめてほかの教材を検討する段階になります。
スタディサプリTOEICは、自信を持っておすすめできる優秀な教材です。
まずは、スタディサプリTOEICだけに絞って、腰を据えて取り組んでみることをおすすめします。
「石の上にも三年」と言いますが、3年とは言わないまでも、まず3カ月はスタディサプリTOEICを信じて学習してみましょう。
まとめ
以上、スタディサプリTOEICを使っても効果がない原因と、スタディサプリTOEICを使う際の注意点について、お話してきました。
スタディサプリTOEICは、多くの人が成果を上げていますし、管理人もそのうちの1人です。
これまでお話してきたことを踏まえて学習すれば、スタディサプリTOEICに効果がないなどということはあり得ません。
スタディサプリTOEICには、7日間の無料お試しがあります。
まずは、実際にスタディサプリTOEICを使ってみて、スタディサプリTOEICの使い心地を体感してみてはいかがでしょうか?