こんにちは。
当サイト管理人のゆうまです。
スタディサプリTOEICでは、リスニング問題のすべてに対して、ディクテーション機能を備えています。
ディクテーションは、リスニング力を向上させるのに効果的と言われている、重要なトレーニングです。
そこで、こちらでは、
- スタディサプリTOEICのディクテーションの特徴や機能と使い方
- ディクテーションがリスニング力の向上に有効な理由
- ディクテーションを効果的なものにするためのポイント
といったことについて、お話していきたいと思います。
スタディサプリTOEICのディクテーションの特徴や機能と使い方を解説!
スタディサプリTOEICには、
- パーフェクト講義
- 実戦問題集
- 実戦問題集NEXT
のすべてのリスニング問題にディクテーショントレーニングが用意されています。
このディクテーショントレーニングを使えば、ディクテーションを手軽に行うことができるんです。
こちらでは、スタディサプリTOEICのディクテーショントレーニングの特徴や備わっている機能と使い方についてご紹介していきましょう。
場所を選ばずにできる
普通、ディクテーションを行うには紙と筆記具が必要になりますから、当然机に向かわなければいけません。
しかし、スタディサプリTOEICのディクテーショントレーニングを使えば、スマホだけあればディクテーションすることが可能です。
なので、例えば通勤中の電車の車内など、場所を選ぶことなく、ディクテーションを行うことができます。
1文ずつ取り組める
ディクテーションには、30秒や1分などある程度の長さの文章を使って行うやり方もあります。
ですが、初級者やディクテーションに慣れていない場合ですと、かなりハードルが高くなってしまい、チャレンジする気持ちすらなくなってしまうかもしれません。
その点、スタディサプリTOEICのシャドーイングトレーニングは、1文ごとに区切られており1文ずつ行えるため、心理的な抵抗もが少なく、気軽に取り組むことができます。
さまざまな便利機能とその使い方
スタディサプリTOEICのディクテーショントレーニングには、ディクテーションを手軽に行うことできるようにするためのさまざまな機能があります。
まず、キーボードの制限機能です。
1文字ごとに入力できるキーが絞られるようになっており、ヒントとなります。
もちろん、制限機能を解除して、すべてのキーを有効にすることも可能です。
次に、再生速度の変更機能です。
この部分をクリックすることで、
- 遅い(0.8倍速)
- 普通(1倍速)
- 速い(1.2倍速)
を選択することができます。
また、どうしてもわからない場合に、次の文字を教えてくれる「一文字ヒント」の機能もあります。
そして、何と言っても、ボタン1つで何度も再生できるのが、うれしいですね。
これらの機能が揃っていれば、英語のレベルや学習する環境に応じて、最適なかたちでトレーニングすることができるますね。
なぜディクテーションがリスニング力の向上に有効なのか?
ディクテーションは、さまざまな点でリスニング力の向上に有効です。
こちらでは、そのなかでも代表的なものについてお話していくことにしましょう。
集中して英語を聴くことができるようになる
英語を聞き流すだけでは、絶対に英語を聴くことができるようにはなりません。
特に初級者やリスニングが苦手な場合には、どれだけ真剣に英語を聴いたかが、重要になります。
ディクテーションを行うには、細かいところまで聴き取ろうとしなければなりません。
そのため、英語を聴くことに対しての集中力が高まりますし、そしてその集中力を鍛えることができます。
また、結果として、英語を精聴することになり、リスニング力のアップにつながります。
自分の弱点を確認できる
音声をただリスニングしただけでは、どの部分が聴き取れなかったのかが、曖昧になりがちです。
また、聴き取れなかった部分がわかったとしても、どうして聴き取れなかったのかを振り返ることが容易ではありません。
その点、ディクテーションを行えば、聴き取れなかった部分が明確になりますし、その理由についても分析しやすくなります。
そして、その聴き取れなかった理由が、取りも直さず弱点ということです。
このように、ディクテーションを行うことによって、自分のリスニングの弱点をあぶり出すことができます。
リテンション力(短期記憶力)が向上する
リスニングをしていて、そのときは聴こえていたのに、文が進むにつれて最初のほうを忘れてしまった、という経験はないでしょうか?
ディクテーションを行うには、ほんの少しの時間ではありますが、聴いた内容を頭に残しておく(リテンションする)必要があります。
ですので、ディクテーションを行うことで、リテンション力(短期記憶力)を養うことができます。
さらに、リテンションをするには、記憶力だけでなく文法や語彙などの知識も必要になってくるため、総合的な面でのリスニング力の向上も期待できます。
推測力が向上する
実は、我々が日本語を聴いている際にも、常に1語1語をすべて聴き取っているわけではありません。
場合によっては、次に話される言葉を予測したり、聴きづらかった(もしくは聴くことができなかった)言葉を推測して、意味を理解していることがあります。
英語のリスニングにおいても同様です。
正しい方法でディクテーションのトレーニングをすると、このような推測力を向上させることができます。
ディクテーションを効果的なものにするポイントとは?
ディクテーションは、ただやればいいというものでもありません。
ディクテーションを効果的なものにするためには、いくつかポイントがあります。
こちらでは、それらについてお話していくことにします。
1回で聴き取る気持ちで取り組む
実際のTOEICテストでは、音声は1度しか流れません。
特に、Part1やPart2の問題のように、1文が流れるだけで文脈から意味が取れないようなときは、1語の聴き漏らしや聴き間違いが誤答につながってしまいます。
ですから、ディクテーションを行う際は、まずは1回の音声だけで聴き取るくらいの気持ちをもって取り組むべきです。
このことが、英語を聴く際の集中力を養うことにも役立ちますし、テストの実践的な練習にもなりますので、結果的にTOEICのスコアアップにもつながるでしょう。
何度も繰り返し聴く
先程お話したことと矛盾するようですが、ディクテーションで1回で聴き取れなかった場合には、何度も繰り返し聴き直しましょう。
あくまでも1回で聴き取るくらいの「気持ち」と「集中力」で取り組むのであって、1回だけ聴いて終わりというわけではありません。
何度も繰り返し聴くことで、徐々に聴こえてくる音もあるはずですので、諦めずにチャレンジしましょう。
そのことが、必ずリスニング力の向上につながります。
なお、繰り返し聴く回数ですが、さまざまな考え方があり、「もうこれ以上聴こえないというところまで聴くべき」とおっしゃる方もいますし、「3回以上聴いても意味がない」とおっしゃる方もいます。
私の考えとしては、何十回と聴いていては時間がかかってしまいますし、かと言って3回では少ない気がしています。
ですので、できれば5回くらい、多くとも10回くらいまでにすることをおすすめします。
完全な文のかたちで書き取る
例えば、
I was supposed to get the sample of the new product from the factory.
という英文が読まれたとします。
その際に、やってしまいがちなのが、
I … supposed … get … sample … product … factory
というふうに、聴こえたものから書き出していき、2回目以降でその他の部分を埋めていくことです。
しかし、このようなやり方では、ただの書き取り作業になってしまい、効果は非常に薄いです。
必ず、完全な文のかたちで書き取るようにしましょう。
音だけ聴くのでなく語彙や文法も考える
ディクテーションをしていると、ついつい音だけを頼りにして書き取ろうとしてしまいがちです。
しかし、それでは、英語の音声を単純に文字化しているに過ぎません。
また、音だけの情報では、どうしてもわからない部分も出てくるはずです。
そのためにも、ディクテーションを行う際には、音に加えて語彙や文法も考えながら聴くようにしましょう。
例えば、
I was supposed to get the sample.
という文で、
I was supposed … get the sample.
と聴き取れたとしましょう。
ここですぐにもう1回聴くのではなく、語彙や文法を考えてみるのです。
そうすれば、
「be supposed to のイディオムだな」
もしくは、
「get が原型になっているから to を入れて不定詞にするんだな」
などと考えて、to を付け足すことができるはずです。
このように、ディクテーションを通じて、語彙や文法を考えながら推測する力を身につけると、リスニング力が大幅に向上します。
実際のところ、どれほどの上級者であっても、必ずしも1語1句聴き取れているわけではなく、ときには語彙や文法の知識を使って類推している部分があります。
また、このようなことができて初めて、先程お話した「完全な文のかたちで書き取る」ということもできるようになることでしょう。
間違っていたり聞き取れなかった理由を必ず確認し対策する
ディクテーションを行い、スクリプトと照らし合わせて、確認だけして終わらせてはいけません。
間違っていたところや聴き取れなかった部分について、理由を必ず確認し、その対策をしましょう。
例えば、以下のようなことなどです。
理由 | 対策 |
---|---|
その単語やイディオムを知らなかった | その単語やイディオムを覚える |
その単語の発音が思っていたものと違っていた | 正しい発音を覚える |
音が消失していたりつながっていたり変化していた | そのようなことが起きることを認識し、パターンを覚える |
スピードについていけなかった | シャドーイングのトレーニングに取り組む |
ディクテーションだけでリスニング力がアップ!…というわけにはいきません…
このように、ディクテーションは、リスニング力のアップに効果的ですし、スタディサプリTOEICを使えば手軽に行うことができます。
しかし、ディクテーションだけでリスニング力が上がるかと言えば、残念ながらそうもいきません。
例えば、音の変化への対応やリズムを身につけるのには、
- シャドーイング
- オーバーラッピング
といったトレーニングほうが効果的です。
また、リスニング力を向上させるには、
- 語彙力
- 文法力
といった知識も必要ですし、意外に思われるかもしれませんが、
- リーディング力
も重要です。
このように、リスニング力の向上のためには、さまざまな知識の習得やほかのトレーニングも不可欠です。
ディクテーションだけでなく、さまざまなことをバランスよく学習やトレーニングしていき、リスニングのスコアアップを目指していきましょう!